スマホの性能表の意味とは
性能表に乗ってる言葉の意味ってなんなの?なんで?の答えにもう一歩踏み込んでさくっと解説をお届けします。

スマホの性能の意味とポイント〜バッテリー・CPU編〜

長く使いたいなら大きさとバッテリー容量を比べよう
いくら高性能でも電池切れでは意味が無い、ということで次に注目するポイントに選んだのはバッテリー容量です。バッテリーの内部は小型の電池が並んでいるような物ですので、容量はほぼ大きさに比例します。
バッテリーの大きさと容量の関係
つまり大型のスマホになるほど、バッテリー容量を大きくし易いのです。容量は通常2,400mAhといった風に書いてあります(余談ですが、私のページでは0の数が多くて面倒なのでAhにしてます)が、どれだけ動かしたらどのくらい消費するかはスマホ全体の電子部品がどれだけ電気を食うかの話なのではっきりと示すことは難しいのです。一応、バッテリーが満タンの時に何も機能を使わないで電話の受信が出来るだけの時間を計ったデータを各社が出しているのですが、実際の使用状況とあまりにかけ離れているので参考程度にしかなりません。それなのであくまでも大雑把なイメージでの話になりますが、ポイントとしては、画面が大きいとその分の消費が大きい(電池の使用率を見ると殆どが画面表示に使われています)。最新のCPUの方が消費は少ない傾向だけど、高性能のCPUは消費が大きい。逆に言うと、最新だけども性能抑え目のCPUとやや小型の画面でバッテリー容量が多めの製品は長く使える。大容量だけど高性能・大画面のスマホは注意、です。また、最近の機種は性能を上げる為にバッテリー交換の利点を捨てている機種が溢れているのが悩ましい所でしょうか。
尚、格安スマホ等で電話機能無しのネット機能のみのSIMを使っている人の場合は、使わない筈の電話機能の問い合わせをし続けてバッテリーの持ちが悪くなるセルスタンバイ問題と呼ばれるバグ(スマホがそのような使用方法を想定してないので同じ事をやり続けてしまう)があるので注意して下さい。対策済みのスマホも出てきてはいますが、この問題の解決はまだ時間が掛かりそうなので、当ページでは音声通話無しのデータ通信のみのSIMについては記述していません。
そろそろCPUの説明をしても良いですか...
大きさ、バッテリーの持ちの話の次はいよいよCPUの話です。ですがこのCPU、スマホではSoCとも呼ばれているのですが、語る所は多いのに大体どれも似たようなものを搭載しているので選択肢が少なく、差があっても差がわかり難い難儀な子です。ですので「詳しい内容は普通に使うユーザーの方は知らなくても構いません」という言い回しでスパッと飛ばしても良いのですが、ここでは丁寧さっくりと説明します。
そもそもCPUとは、Central Processing Unit、つまり 中央・処理・装置。コンピューターの中心となって(命令を)処理する装置です。半導体と呼ばれる、ある条件で電流が流れる物質で出来てまして、電流を色々な形で流して(命令を受けて)、その結果流れた電流を処理する(出力する)装置です。より具体的なイメージとしては、コンセントという蛇口から水(電気)を流して、迷路みたいになった回路(途中に水門が沢山ある)を通って流れていくような感じです。途中に沢山ある水をせき止める水門ですが、これの開け閉めを流れている水で調整できます。すると、流れ方を工夫して組み合わせていくと色々なことが出来るようになります。例えば、Aという水路を通ったらBの門が開いて、Aとは別のCから流れてきた水がDの水門を通ってEにいけるとします。つまり、Aに水がある「条件」ならEに水がある「結果」になる訳です。このような「条件」と「結果」を組み合わせると「1+1=2」のような凄く簡単な計算が出来るようになり、その簡単な計算をもっと複雑にする為に何個も並べると簡単な計算機が出来上がります。
少し話が逸れてしまいましたので、話を戻してCPUの性能で出てくる単語について説明していきます。CPUの性能でまず出てくるのが「1.2GHz(ギガヘルツ)、クアッドコア」等の用語です。この表示の悲しいことは、あまり性能について説明していないことです。その辺りから説明していきたいと思います。
周波数○○GHz(ギガヘルツ)の表記ですが、これは1秒間にどれだけ命令を処理しているかを表しています。人に例えると、1時間でどれだけの仕事を出来るか?のような物でして、この数が多いほど多くの命令を処理出来ます。ただここで問題なのが、仕事にも色々な種類があるという事実です。四角い紙をハサミで半分に加工する仕事と、四角い紙をハサミで切ってタコの形に切り抜くのでは難易度は全く違うでしょう。これと同じことが言えまして、○○GHzというのはあくまでも「命令を処理する早さ」であるという表記でしかないのです。そこには命令の難しさは考慮されてません。もう少し突っ込んで考えてみると、「簡単な命令を多くこなす(RISC)」人と、「複雑な命令を少なくこなす(CISC)」人のどちらの方が優秀なのか?という問題なのです。
更にそれに輪をかけるように、CPUは色々な処理をする為に用途毎の得意不得意の構成が違います。例えば、魚をさばける人は大勢いるけどお肉は少数だったりするCPUがある一方、魚をさばける人が少ないけどお肉の人は大量にいるCPUがあったりして、命令の複雑さだけではなく、細かい指示内容によって早さもまちまちなのです。つまり、この数値だけみても早いかどうかは分らないのです。ですので、○○GHz(ギガヘルツ)という数値は何となく性能がわかる(かもしれない)程度の物と考えて良いでしょう。尚、余談ですが、昔は簡単な命令を早く実行する方式と複雑な命令を実行する方式のどちらが優れているかが議論になりましたが、最近のCPUはどちらもお互いのほうに歩み寄って似たようになっていたりします。
次にクアッドコア等のコア数の表記についてです。これはCPUの処理をするところが何個あるかを示しています。デュアルコアなら2個、クアッドコアなら4個、オクタコアなら8個です。つまり、クアッドコアは1個のコアのみの製品と比べて4倍の性能がある!と言いたいのですが、ここで問題なのがコアの数と同じ数だけその作業を行う場所は無いってことです。普通は共用のスペース(作業台とでも言いましょうか)で全てのコアが仲良く使うのが基本です。その為、作業台にあたるところが狭いところではコアが多くても身動きが取れないような状況になりますし、全てのコアが効率よく動くような命令を作るのは大変です。更に、分担して次々と仕事をしたくても、他のコアの仕事が終わった結果によってどう動くか決めないといけない場合は動きようがないので手が空いている状況になるのです。ましてや、分担して凄く早くなるような所なら良いのですが、1コアが頑張るだけで時間があまり掛からないような場合には細かく指示するのも面倒だし、コアを増やしたことでコア同士の意思疎通に失敗して変なミスが起こると嫌なので、結局1つのコアにやらせるようなことも多々あります。結果的に、現状ではコアが多くても特定の処理以外はあまり早くならない状況なのです。
複数コアの説明
ここまでの話では、CPUは見ても意味が無いと言わんばかりの内容でしたが比較する方法はあります。それは多くのメーカーがあまり公表しないCPUの型番を調べることです。この型番を調べて丁寧にベンチマークの結果を見比べていけば、性能が大体予測できます。とは言え、この行為は相当好きな人でも無ければ苦痛でしかありません。その為、一部の製品ではありますがもう少し分り易い方法を用意しました。
(現在はスマホに搭載されているCPUのメーカーが複数になって複雑になっている為、簡単には比較出来なくなっています。ですから、CPUの周波数は参考程度に考えておいた方が良いでしょう。尚、現在でも同一会社のCPU同士の比較はしやすいので、どうしても差が気になる方はじっくりと調べてみて下さい。但し、ベンチマークの結果も良い値が出るように細工されている事があるのでご注意を)
以上のように、CPUについて当ページの比較でも「大体どれでもOK」と詳しく説明してこなかった理由を感じるかと思います。そして悪いことに、詳しく調べても体感出来るほどの差があるとは限らないのが詳しく説明していない決め手でした。次回はCPU性能をどれだけ生かすことが出来るのかを決定付けるメモリのお話と、SSDについて説明していきます。
スマホの性能の意味とポイント〜メモリ編〜→→
←←スマホの性能の意味とポイント〜バッテリー・CPU編〜
トップに戻る
最終更新日:2015年11月27日